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【大阪調査隊】消えたサル「人間が悪い」…翻弄された運命、反省すべきは人間

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【大阪調査隊】
消えたサル「人間が悪い」…翻弄された運命、反省すべきは人間

 大阪の団塊世代とそのジュニアにとって、「箕面の猿」ほど思い出の詰まった動物はいない。家族とのドライブやデート、遠足…。ところが最近、箕面の猿の存在感がどうも薄い。実際に箕面山の滝を訪れてみると、土産物店からは猿グッズが消え、店主からは「エサをあげると、アンタえらいことになるで」とくぎを刺される始末。滝を見に来た観光客や遠足の児童から食べ物を奪うなど、やんちゃくれだった猿たちに一体何があったのだろうか。

(川西健士郎)

餌やったら罰金1万円やで

 阪急箕面駅を降りると、箕面山が目の前にせまる。ここから箕面大滝までは徒歩約40分。週末ともあって駅前から軒を連ねる土産物店はどこも、もみじの天ぷらを揚げている。だが、名物であるはずの猿にはなかなか会えない。

 土産コーナーを席巻しているのは猿グッズではなく、箕面特産のユズをモチーフにした人気ゆるキャラ「たきのみち(滝の道)ゆずる」であった。

 老舗のお土産店「久國紅仙堂」の久國春一さん(71)は「昔は滝までの遊歩道で本物の猿を普通に見ることができて、お土産も猿の置物やお面などお猿一辺倒でしたが、今は…」。滝の前の売店でアユを焼くおばちゃんも申し訳なさそうにいう。「ドライブウェイで車のボンネットにバナナでも置いとったらすぐに寄ってきたけど…。それから、あんたアカンよ。餌やったら今は。罰金やで」。思いがけない言葉が返ってきた。

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