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【関西の議論】それでも「リニア誘致」に食い下がる「京都」…市長は昭和39年・新幹線京都駅“逆転実現”の新聞持ち歩き

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【関西の議論】
それでも「リニア誘致」に食い下がる「京都」…市長は昭和39年・新幹線京都駅“逆転実現”の新聞持ち歩き

東海道新幹線の「京都停車」を伝える昭和39年の新聞記事を手にリニアの京都誘致の必要性を訴える京都市の門川大作市長。望みが少ない中でも京都はあきらめていない=京都市役所

 「“悲願”が国鉄動かす」。リニア中央新幹線の京都ルート誘致を目指す京都市の門川大作市長が、今も持ち歩く地元紙の記事がある。日付は昭和39(1964)年8月。東海道新幹線着工当時、計画になかった京都駅を、市や経済界の陳情で実現させたという内容だ。「やればできる。道理に基づき世論を高め、全国的な議論をしたい。勝負はこれから」。リニア誘致に向けそう意気込む門川市長。しかし「本命」であり「ライバル」の奈良の関係者はもとより、建設主体のJR東海も、国も、つれない態度を崩さない。今さらお呼びでないようにもみえる京都だが、それでも食い下がる理由とは。

経済効果は「倍」! 幸せな“府市合わせ”運動

 「JR京都駅ルートの場合、経済波及効果は奈良市付近の2倍近い810億円にのぼる」

 3月12日、リニアについての試算を公表した京都市の担当者は、誇らしげに胸をはった。

 門川市長は「府市が一丸となり、リニア誘致に取り組んでいくべき」と改めて決意を表明。4月1日には「リニア誘致推進室」を新設し、誘致活動を前面に押し出した。

 4月6日に4選を果たしたばかりの山田啓二府知事も、リニアについて「京都を通ることが最も優位」と、選挙戦でも京都市と共闘する姿勢を繰り返し打ち出した。

冷ややかな関係者、厳しい現実

 リニア中央新幹線は、建設主体のJR東海が、平成39年に東京・品川-名古屋間で先行開業させ、57年に大阪まで延伸する計画を打ち出している。品川-名古屋間の中間駅は25年9月に公表されたが、名古屋-大阪間ではまだ決まっていない。

 とはいえ、昭和48年の基本計画や平成23年の整備計画では「奈良市付近」を通ると明記。太田昭宏国土交通相も昨年6月、「奈良市付近を通過する現在の整備計画通りに手続きを進めることが現時点では適当だ」と述べている。

“お呼びでない”京都を、“お呼びでない”橋下大阪市長と嘉田滋賀知事が支持…

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