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フェデックス、関空にハブ拠点 国際貨物は上昇気流に

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フェデックス、関空にハブ拠点 国際貨物は上昇気流に

 世界最大手の航空貨物会社、米フェデラルエクスプレス(フェデックス)が今月から、関西国際空港の北太平洋地区のハブ(中継拠点)施設を稼働し8日、報道陣に公開した。アジアと米国を行き来する貨物の集配拠点となる。新関西国際空港会社は、好調な格安航空会社(LCC)事業とともに国際貨物事業を関空の成長の柱と位置づけている。(中山玲子)

必死の誘致

 関空2期島で稼働する施設は総面積3万9500平方メートルで、最大7機が駐機。毎時9千個の貨物をシステムで仕分けすることが可能という。フェデックスはすでに稼働している中国・広州の拠点と合わせて利用する計画だ。

 関空は、同施設の争奪戦で同じ24時間離発着が可能な韓国・仁川空港に競り勝った。新関空は1兆円超の有利子負債を抱えながらも、施設建設費56億円を負担。国をはじめ、地元の自治体や経済界を挙げた誘致活動も追い風となった。

 将来的に事業拡張の用地があることも判断材料となり、会見したフェデックスの氏家正道・北太平洋地区担当副社長は「新拠点の開設に有利な条件を受けることができた」と話した。

上昇気流

 一方、関空にとっては、フェデックスの拠点開設は新たな成長エンジンの役割を果たすと期待される。関空の国際貨物事業は成長の柱に据えられているが、貨物取扱量ではアジアの主要空港に大きな差を付けられている。

 ただ新関空の国際線貨物便はリーマン・ショック後の平成21年夏期の週120便を底に反転攻勢の兆しがある。国際貨物全体の便数も26年夏期は前年同期比17便増の週152便を見込むなど効果は大きい。景気回復も後押しし、国際貨物便数は5カ月連続で前年同月比を上回っている。

 さらにフェデックスの関空での国際貨物は25年冬期の週43便から26年夏期に週54便に増加する見通しだ。

 新関空は近く運営権売却に向けた1次入札を実施する予定で、安藤圭一社長は「航空貨物の市場拡大に向け大きな一歩を踏み出すことができた」と強調した。

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