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天平の音 奈良・興福寺の国宝楽器「華原磬」台座を復元・公開

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天平の音 奈良・興福寺の国宝楽器「華原磬」台座を復元・公開

 興福寺(奈良市)で保管される国宝の儀式用楽器「華原磬(かげんけい)」について、同寺は台座部分を正倉院文書の記述通りに大理石で復元し、3日、国宝館で常時公開を始めた。

 奈良時代に唐から伝えられた華原磬は仏教で用いられる儀式用の金鼓(こんく)で、銅製。伏せた獅子の上で、金鼓に巻き付く雄と雌の竜4匹がデザインされている。

 奈良時代の「正倉院文書」や平安時代の「興福寺流記」によると、本来の台座は現在の奈良県天川村産の白石(大理石)だった。その後台座がなくなり、戦後はケヤキ材で代用されてきた。

 興福寺は昨秋、村おこしの一環で天川村から地元産の大理石の寄進を受け、香川県・小豆島で約3カ月かけて加工し、台座を復元。興福寺流記の記録(縦横約70センチ、高さ約16センチ、重さ約213キロ)と同じ大きさに仕上げた。

 多川俊映(しゅんえい)貫首は「寺宝を天平の姿に蘇らせることができ、大変ありがたい」と話した。

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