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森浩一さんを追悼 「古代学研究」200号 教え子ら30人寄稿

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森浩一さんを追悼 「古代学研究」200号 教え子ら30人寄稿

 昨年8月に死去した同志社大名誉教授の森浩一さんが創刊した考古学研究者らの論文を掲載する季刊雑誌「古代学研究」の200号が刊行された。親交のあった人や教え子ら約30人が森さんとの思い出や追悼文を寄せている。

 森さんは終戦直後の昭和22年、「実証史学」を掲げて学生考古学研究会(現・古代学研究会)を設立し、2年後に古代学研究を創刊した。この雑誌には若手研究者らが論文を投稿してきた。

 京都橘大の一瀬和夫教授(考古学)は200号の中で、巨大古墳への森さんのこだわりについて、「とことんフィールド主義で、必要な情報をその場で我慢強く待つ一方、次に展開する独特で刺激的な言葉の一押しも常にあった」とし、「その一つが仁徳天皇陵を大山(だいせん)古墳と呼んだこと」と紹介した。森さんは当時、「大山古墳の所在地は堺市大仙町で、大仙古墳でもよいのだが、あの巨大古墳には大山がふさわしい」と語っていたという。

 また、学生時代に森さんの授業を受けたという橿原考古学研究所の菅谷文則所長は「市民とともに新しい切り口を求め続けた。学術連携や異分野交流などの単語がなかった時からこれを求め続けた」と書いている。

 巻頭には37年に橿原市の新沢千塚(にいざわせんづか)500号墳で発掘調査にあたった森さんの写真なども掲載している。

 古代学研究のバックナンバーは大阪市北区芝田1-6-2 阪急古書のまち藤沢書店で店頭販売している。200号の問い合わせは、同店のホームページからメールで。

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