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【衝撃事件の核心】「18歳少年」はこうして捜査線上に浮上した…三重女子中学生殺害、“嘘のアリバイ”は刑事に崩された

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【衝撃事件の核心】
「18歳少年」はこうして捜査線上に浮上した…三重女子中学生殺害、“嘘のアリバイ”は刑事に崩された

 女子生徒が事件に巻き込まれたとみられる時間帯にはアリバイがあり、事件とは無関係であると主張していたという。

 しかし、これまでの丹念な捜査の積み重ねから、捜査本部には矛盾点が見えた。

 例えば、現場近くのスーパーに少年が立ち寄った形跡があったこと。店の防犯カメラを精査すると、午後10時以降も同店に滞在する姿が記録されていた。これに、一緒に花火を見た友人の話なども総合すると、「午後10時ごろには帰宅していた」との少年の説明が虚偽である可能性は高かった。

 客観証拠も見つかっていた。女子生徒の所持品から、少年の指紋が検出されていたのだ。少年と女子生徒に面識はなく、犯行時以外に所持品に触れる機会はなかったとみられる。

 追い込まれた少年はこう話したという。

 「私が犯人です」

 任意同行から半日以上が経過した午後9時半ごろ、捜査本部は少年を強盗殺人などの疑いで逮捕した。

事件の夏以降も変わらず登校

 少年は、女子生徒の遺体が見つかった空き地から徒歩で10分程度の民家に住んでいた。中学では野球部に所属し、自宅前で父親とよくキャッチボールする姿が目撃されていた。祖父母と両親、妹2人の7人暮らしで、家族仲も良好だったという。

 逮捕に驚きを隠せないのが中学・高校時代の同級生ら。

 「そんなん嘘やろ」

 「信じられない」

 少年の事情聴取が報じられた後から、無料通信アプリ「LINE(ライン)」では、同級生らのこんな言葉が飛び交った。

 逮捕前日の卒業式では、率先して写真撮影や寄せ書きを書くなどし、最後まで仲間との別れを惜しんでいたという少年。気の強い仲間からしばしば体をこづかれるなど「いじられキャラ」としての一面もあったが、卒業の記念冊子に「いじってくれてありがとう!」と自ら書き込んだ。

 いつも仲間の輪の中ではしゃいでいた姿と、社会を揺るがせた凶悪事件の容疑者という別の顔。同級生らは、この2つを重ねることができなかったようだ。

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