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【堺連続強殺公判】弁護側「死刑は残虐」 裁判員の判断は…10日に判決

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【堺連続強殺公判】
弁護側「死刑は残虐」 裁判員の判断は…10日に判決

 平成23年に堺市で主婦と象印マホービン元副社長を相次いで殺害したなどとして、強盗殺人罪などに問われた無職、西口宗宏被告(52)の裁判員裁判の判決公判が10日、大阪地裁堺支部(森浩史裁判長)で開かれる。検察側の死刑求刑に対し、弁護側は「絞首刑は首が切断される可能性もあり、残虐で違憲だ」として無期懲役を求めている。死刑制度をめぐって、元刑務官らの証人尋問も行われた異例の審理。裁判員が死刑の是非をどのように判断するかが注目される。

 2月12日の初公判で、西口被告が起訴内容を認めたため、公判の争点は量刑にほぼ絞られた。死刑回避を狙う弁護側の申請で、同24日に元刑務官と大学教授の証人尋問が行われた。

 元刑務官の坂本敏夫さんは「死刑囚が執行を知らされるのは当日朝で、恐怖の毎日を送っていると思う」などと述べ、執行の様子を説明。立命館大の岡本茂樹教授は「無期懲役は先の見えない恐怖があり、魂を殺す刑だ」などと証言した。

 いずれも死刑には否定的な見解を示し、無期懲役を求める弁護側の訴えを補強する形となった。ただ、尋問したのは、ほぼ弁護側のみ。裁判員から証人への質問は全く出ず、裁判員の心証にどれだけ影響を与えたかは不透明だ。

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