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【木津勝の近江時巡り】世界唯一、動く登山路「カーレーター」が人気 ロープウエーの〝前身〟、サンケイバレイでスキー客運ぶ

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【木津勝の近江時巡り】
世界唯一、動く登山路「カーレーター」が人気 ロープウエーの〝前身〟、サンケイバレイでスキー客運ぶ

 本格的なスキーシーズンに入り、各地のスキー場はにぎわいをみせている。滋賀県内では、大正末から昭和初めにかけてマキノ、饗庭野(あいばの)スキー場などが次々と開設され、京阪神から手軽に行けるスキー場として、戦前から多くのスキーヤーが訪れた。

 その中で、戦後の昭和40年、大津市の打見山と蓬莱山を中心としたエリアで、産経新聞社によってオープンしたのが「サンケイバレイ」だ。スキー場の開設が主な目的ではあったが、オフシーズンには、登山コースや高原公園として、ハイキング客でにぎわうとともに、アンデス山脈を原産地とする花が観賞できる「ベゴニア園」も開設されていた。

 開設当初の呼び物は、完成当時「世界唯一」と宣伝された、動く登山路の「カーレーター」だった。これは、ベルトコンベヤーの上を2人掛けの椅子が登る乗り物で、山麓からスキー場がある標高1200メートルまでの全長約2キロを、約20分間で運んだ。

 当時は非常に注目を集めたが、実際に乗車した方の話によると、乗り心地はあまり良くなかったようだ。この特殊な乗り物は、オープンから10年後の昭和50年に廃止された。

 また、サンケイバレイという名称は、カーレーターの歴史よりも早く昭和44年に「びわ湖バレイ」へと変更された。これは、経営が名鉄グループへと移行したためだ。写真は、びわ湖バレイ発行の絵はがきで、カーレーターの全景とともに、内部の様子も紹介されている。

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