産経WEST

象印元副社長ら強殺事件が12日初公判 弁護側申請、元刑務官ら死刑の実態など証言へ 有識者「違和感ある」とも 大阪地裁

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


象印元副社長ら強殺事件が12日初公判 弁護側申請、元刑務官ら死刑の実態など証言へ 有識者「違和感ある」とも 大阪地裁

 岡本教授は刑務所で受刑者の更生プログラムを担当しており、無期懲役囚との交流をまとめた「無期懲役囚の更生は可能か」(晃洋書房)などの著書がある。

 取材に応じた岡本教授は「死刑と無期懲役とでは、刑の重さに雲泥の差があると思われているが、無期囚には先が見えない絶望感がある。その中で被害者の命の重みを感じるようになる」と指摘。「罪の償い方として死刑がよいのか。無期囚がどんな苦しみを味わっていくかを裁判員をはじめ広く知ってもらいたい」としている。

 西口被告の弁護人を務める小田幸児弁護士は「裁判員には被告が受ける刑の実態を分かった上で、死刑まで必要かを判断してもらいたい」と話す。公判では死刑回避を主張する構えだ。

 死刑の是非をめぐっては、21年7月に大阪市此花区のパチンコ店で5人が死亡した放火殺人事件の裁判員裁判で、弁護側が「絞首刑は残虐な刑罰を禁じた憲法36条に違反する」と主張。刑事裁判で「死刑の違憲性」をめぐる異例の“論争”に発展した前例がある。元検事らが法廷で死刑執行の実態などを証言したが、1審判決は「絞首刑が最善の方法かどうかは議論があるが、死刑に処せられる者は多少の苦痛は甘受すべきだ」として合憲と判断し、死刑を宣告した(2審も死刑、上告中)。

「産経WEST」のランキング