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大学入試は外注ブーム? 学校間で共有、過去問題〝リサイクル〟も…

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大学入試は外注ブーム? 学校間で共有、過去問題〝リサイクル〟も…

文科省「慎重対応を」

 多くの大学が問題作成を予備校などに依存している現状に、文科省は19年度に通達を出し「慎重な対応」を求めている。機密性や公平性を保つ必要があるためだ。

 同省の担当者は「大学のアドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)に基づき学内で作成してほしい」と強調するが、関係者からは「小規模校では、多様な科目の問題作成ができる教員がそろっていない」という声もあがる。

 作問を請け負っているのは、予備校や教育関連企業だが、実は大手予備校は作問から一線を引いている。

 河合塾は「良問とは思えない出題が続いて批判が起き、大学から要望が相次いだ」として15年ほど前に作問を始めたが、数年で取りやめた。「授業を行う講師が作問することもあり、漏洩(ろうえい)などの問題が起こる前に中止した」という。

 駿台予備学校も「系列の高校や大学を持っており、受験生に疑念を持たせかねない」と請け負ったことはないという。

労力軽減にあの手この手

 自前の問題作成をしている大学も、作問の労力を軽減しようという取り組みをはじめている。他大学の過去問を“再利用”しようという動きだ。

 岐阜大を中心に18年に結成されたネットワーク「入試過去問題活用宣言」には、20年度入試から70の国公私立大が参加。今年1月時点で107大学が参加している。

 参加大学は別の参加大学の過去問題をそのまま、または一部改変して利用できる。岐阜大入試課の担当者は「過去問を共有財産と捉え、年間十数校がその大学のアドミッションポリシーに合った問題を利用している」と話している。

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