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【浪花ぐらし】ひな人形、金太郎人形…ポップで若々しいゼットおじさんの七宝焼

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【浪花ぐらし】
ひな人形、金太郎人形…ポップで若々しいゼットおじさんの七宝焼

 2つ違いの姉はいつからか「走る主婦」になり、日焼けして顔はシミだらけ、ノーメークのラフなおばさんだ。

 しかし、実用一点張りかと思えば妙にかわいいものが好きで、時折ネットでこだわりの人形を買ったりする。

 先日、旅先から東京の自宅に帰る途中にわが家に立ち寄ったときのこと。一緒に町を歩いていると、「あっ、この七宝焼、私がネットで買ったのと同じ」と小さなアクセサリーショップのウインドーを見て叫ぶ。

 そおぉ? 小さな額に入ったひな人形。七宝焼といっても伝統工芸風の繊細な細工でなく、現代風のおおらかなおひなさまだ。

 そういえば作者の住所は西宮だったような気がする、という。ワイワイ騒いでいると店主が出てきて、つい近くに工房があるので訪ねてみてはとアドバイスされた。

 大当たり。阪急夙川駅のすぐ裏手。小さなビルの半地下にその店はあった。七宝焼の工房「アンクルゼット」。ゼットは店主の名前、土田善太郎さん(74)の頭文字からとっている。

 姉は孫娘のためのひな人形と、別の孫のために金太郎人形を注文したという。そちらは双子でツインズの金太郎を特注した。「ああ、あのときの」と土田さんがひげ面をほころばせる。「実は私も双子なの」

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