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【高校野球】徳島・池田高野球部監督の岡田康志さん「蔦先生の魂を伝えたい」

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【高校野球】
徳島・池田高野球部監督の岡田康志さん「蔦先生の魂を伝えたい」

 待ちわびた春の知らせ。涙が出た。「きょうが池田の新しい歴史の第一歩です」。27年ぶりの選抜出場。選手以上に胸の高まりを抑えきれない。

 池田高野球部は「自分の人生そのもの」としみじみ思う。高校進学のときは第1志望の高知の名門私学受験に失敗し、寮生活で野球に打ち込める池田を選んだ。「結果的に私学が不合格でよかった。それで人生が開けたから」。高校球界の名物監督、蔦文也さん(平成13年死去、享年77歳)の下で野球の厳しさを知った。勝つ喜びを知った。甲子園のすばらしさを知った。「強うなるんじゃ」。蔦さんの熱い「魂」を今度は自分が伝えていこうと、迷わず指導者の道を選んだ。

 地元の池田で結婚し、自宅を構えた。外へ出ていく人が多いが「逆に僕は池田に入ってきて居座っている感じ。自分の墓用の土地も池田に買いました」。愛着は誰よりも強い。

 温厚。選手を背中から支え、心をこめて育てる。「迷ったらあかん。勝負は1球目からぞ」「ミスを怖がっているやつがミスするんや」。見ていないようで、選手個々の動きを全部把握している。選手時代、守りの要の捕手としてチームをまとめた経験が生きる。

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