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【関西の議論】擬音語「オトマトペ」にみる「関西弁」の形成過程…「チクッと刺されて、ズーンと痛く」医療現場にも効用

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【関西の議論】
擬音語「オトマトペ」にみる「関西弁」の形成過程…「チクッと刺されて、ズーンと痛く」医療現場にも効用

 「頭がガンガンする」「傷がズキズキ痛む」…。表現に実感を込めて使いたいときに便利なオノマトペ(擬態語・擬音語)。そんなオノマトペを病院の現場で一番使っているのは、やはり関西人だった。製薬会社によるそんなアンケート結果が明らかになった。実感を伝えやすい一方で、幼稚などの批判もあるオノマトペ。しかし、医師の中には、「医師・看護師と患者さんとの間のコミュニケーションの潤滑油にもなる」との評価もある。(袖中陽一)

関西弁の意外な効用

 「ハチにチクッと刺されたようになって、その後ズーンと痛くなってきた」

 兵庫県尼崎市の尼崎中央病院の三木健司・整形外科第二部長は、“秀逸”なオノマトペの実例をあげてくれた。このように症状を話してくれると、診断にも役立つという。

 「この患者さんの説明は、医学的には侵害受容性疼痛だったものに炎症性疼痛が加わったものを示し、すごく医師にとっては役に立つ情報なのです」

 また、頭痛と一言でいっても、頭がグーンと締められるような感じがする場合と目の奥がチクチクする場合では原因が違い、診断の際に役立つのだという。

 騒々しいといわれることもある関西弁だが、そんな効用もあったわけだ。

関西人がダントツ

 オノマトペに関して関西人が秀でていることは、製薬会社のファイザー(東京都渋谷区)の調査でも裏付けられている。

 同社が昨年9月、全国の約18万人を対象にインターネットを使って行ったアンケート調査「47都道府県比較・長く続く痛みに関する実態調査2013」によると、全国で最も多くオノマトペを使っているのは、京都府民だった。

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