産経WEST

【関西の議論】99%嘘記事だらけ「虚構新聞」“1%の真実”の凄味…SNS炎上、海外メディアも騙された、その“実像”は

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
99%嘘記事だらけ「虚構新聞」“1%の真実”の凄味…SNS炎上、海外メディアも騙された、その“実像”は

「虚構新聞」のサイトページ。ニュースサイトとしての“体裁”は整えられ、内容も「嘘」ながらありそうな話が並び、釣られる読者も多いとか 「虚構新聞」のサイトページ。ニュースサイトとしての“体裁”は整えられ、内容も「嘘」ながらありそうな話が並び、釣られる読者も多いとか

 《ステーキと偽り革靴提供 食材偽装、滋賀でも》。こんな見出しのパロディー記事を掲載している“ニュースサイト”がある。4月で創刊10周年を迎える「虚構新聞社」(本社・滋賀県)だ。「現実と虚構の区別をあいまいにするような報道」を“社是”とし、あり得そうであり得ない嘘記事をインターネット上に提供している。年間ページ閲覧数1800万超の知る人ぞ知るサイトだが、誰が何のために配信しているのか。

33歳の好青年

 「『虚構新聞社』でお届けはありません」

 虚構新聞社は電話番号案内(104)にも登録されておらず、本社所在地も「滋賀県」としか公表されていない。同社のサイトには「1880(明治13)年4月1日の創刊」とあるが、産経新聞の取材では、実際の創刊は平成16年4月。虚飾に満ちた“ニュースサイト”であることは間違いなさそうだ。「社主」を名乗る男性が、匿名を条件に取材に応じた。

 「幾度の廃刊の危機を乗り越えながら、挑戦を続けてきました」

 待ち合わせ場所に現れたのは、「社主」イコール「老紳士」ではなく、好青年。滋賀県内で塾講師を務めるUK氏(33)で、1人でサイトを運営しているという。

 自分のホームページにエープリルフール用の記事を掲載したのがきっかけとなり、虚構新聞を創刊した。パロディー記事は、実際のニュースをヒントに創作しているという。たとえば、こんな具合だ。

 《樋口一葉、早くも不評 『5千円硬貨』発行へ》(16年11月6日)

 5千円札にデザインされた明治の小説家、樋口一葉の印象が薄く、《偽札との見分けがつきにくい》との理由から《直径は約3倍、重さは9倍》の硬貨が発行されるという内容だ。

「産経WEST」のランキング