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【テレビクイズの60年(3)】視聴者参加型クイズのモンスター番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」、庶民の夢かなえた“とんでも企画”だった…ニューヨークへ行きたいか!

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【テレビクイズの60年(3)】
視聴者参加型クイズのモンスター番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」、庶民の夢かなえた“とんでも企画”だった…ニューヨークへ行きたいか!

 第1回のスタート地点・後楽園球場に集まった挑戦者は404人。2次予選の羽田空港に集まった80人を待っていたのは、クイズではなくジャンケン。機内ではテストが配られ、北米大陸に渡っても「突撃○×どろんこクイズ」「バラマキクイズ」などユニークな企画が並んだ。敗者は、例えば、ボクシングヘビー級元王者のスパーリングを受ける-などの壮絶な罰ゲームの末に、日本へ“強制送還”。「知力・体力・時の運」という合言葉にふさわしい仕掛けだった。

 「木曜スペシャル」枠で毎年秋に2~4週放送。これが当たった。58年の第7回は挑戦者が1万人を数え、視聴率も30%を超えた。何より、日本テレビに挑戦者を激励するファンレターが多い人で3万通届いたという。

 「つまり、視聴者の皆さんが挑戦者を応援してくれたんです。普通の人がクイズという名の非日常を寄り合い旅することで何かを見つけて輝く。その魅力に皆さんが共感してくれた。名前はクイズですが、僕らはドキュメンタリーとして制作してきました。普通のおじさん、おばさんに優勝してほしかったし、そんな人でも勝てる問題を用意しました。知識を問うだけのクイズなら、すぐ終わっていたと思います」と福留は振り返る。

“クイズマニア”台頭で役割終えた

 だが、挑戦者が2万人を超えた63年の第12回あたりから視聴率が20%を切った。いわゆるクイズマニアらが上位を占めるようになったのだ。福留はこの時点で役割は終えたと確信した。番組は平成4年の第16回で終了。10年に1度だけ復活している。

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