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【弟子が見た司馬遼太郎の夢】(5)京大→銀行→数々バイト→お手伝いさん…作家デビューきっかけは「ムラ気な乱子」

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【弟子が見た司馬遼太郎の夢】
(5)京大→銀行→数々バイト→お手伝いさん…作家デビューきっかけは「ムラ気な乱子」

 作家、司馬遼太郎、そして夫人の福田みどりさん。司馬家の「お手伝いさん」として見続けてきた作家の村木嵐さんだが、そもそも司馬家との出会いは。

(聞き手 杉山みどり)

キャリアウーマン憧れず、早く結婚したかった…

 --お手伝いさんが作家の道へ。みどり夫人は何かおっしゃってますか

 村木 以前から奥さまは私に「書く道に進んでほしい」とおっしゃってました。よく手紙の代筆をしていたのですが、その手紙が面白いって。司馬家にお手伝いに来ることになったきっかけも手紙です。そういえば、司馬先生も「小説書いたら読んであげるよ」って言ってくださったことがあります。そのころ、私は小説を書いたことはもちろん、書きたいなんて全く思ってなかったのに、です。不思議ですね。

 --村木さんは面白い経歴の持ち主ですね。京都大法学部を卒業して銀行に就職と、エリートコースまっしぐらかと思いきや、司馬さんの家のお手伝いさんになり、そして現在は作家として歩んでおられる

 村木 実は私、キャリアウーマンとかに憧れたこともなく、早く結婚したいと思っていたんです。外でバリバリ仕事するよりも、家で刺繍(ししゅう)したりするのが夢だったんですね。だから就職したはいいけど、まったく仕事ができなくてすぐに辞めてしまいました。

 --それは意外…

 村木 その後は、いろんなアルバイトをしました。老人ホームでは2年半ほど働き、けっこう楽しかったんですが、いかんせん資格がないので仕事に入る回数が減ってしまって…。その後は編集プロダクションでライターとして働きました。忙しいながらも楽しい日々を送っていたと思います。

 --それがどうして司馬家でお手伝いさんをすることに?

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