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【戸津井康之のメディア今昔(10)】「アルプスの少女ハイジ」不朽の名作アニメと語り継がれる“秘密”…それはそのまま日本アニメ活況の“秘訣”でもある

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【戸津井康之のメディア今昔(10)】
「アルプスの少女ハイジ」不朽の名作アニメと語り継がれる“秘密”…それはそのまま日本アニメ活況の“秘訣”でもある

 毎週日曜日の午後7時半。子供から大人までをテレビの前にくぎ付けにし、25%を超える高視聴率を記録した人気アニメがあった。昭和49年1月から1年間放送された「アルプスの少女ハイジ」。放送開始から来年で40周年となる今も再放送され、8月7~19日には高島屋大阪店(大阪市中央区)で回顧展が開催された。会場では幼い頃にリアルタイムで放送を見て育った両親世代が子供を連れて訪れる姿も目立ち、時代を超えた不動の人気を証明した。

テレビアニメの常識覆した「初の海外ロケハン」

 「-ハイジ」はスイスの作家、ヨハンナ・シュピーリによる児童文学が原作で、両親を亡くした5歳の少女ハイジがアルプスの山小屋で一人で暮らす祖父に預けられ、大自然の中でたくましく育っていく物語。

 これ以降、日曜午後7時半から30分の放送枠は、「フランダースの犬」(昭和50年放送)や「母をたずねて三千里」(昭和51年放送)など、海外の名作を原作としたアニメの“指定席”となる。だが、その先駆けとなったハイジ製作の舞台裏では、テレビアニメの常識を覆す試行錯誤が行われていた。

 当時、話題となったのが、テレビアニメ史上初といわれる海外ロケハンの敢行だった。放送前年にスイスを訪れたメンバーには、演出の高畑勲さん(78)、作画監督の小田部羊一(こたべ・よういち)さん(77)、場面設定・画面構成担当の宮崎駿さん(72)がいた。

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