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【ベテラン記者のデイリーコラム・平松澄子の麗しの歌劇】老富豪と結婚8日で未亡人…年末恒例オペレッタ、専科スター・北翔海莉が抜群の歌でミュージカル化 「メリー・ウィドウ」

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【ベテラン記者のデイリーコラム・平松澄子の麗しの歌劇】
老富豪と結婚8日で未亡人…年末恒例オペレッタ、専科スター・北翔海莉が抜群の歌でミュージカル化 「メリー・ウィドウ」

 宝塚歌劇団の専科スター・北翔海莉が、バツグンの歌唱力を生かして、有名なオペレッタをミュージカル化した「メリー・ウィドウ」(谷正純脚本・演出)に主演する。「谷先生から歌1本で勝負してほしいといわれて、オペラ・ファンの方にも喜んでいただけるようなレベルに、さらに歌唱力に磨きをかけないと、と難しい課題に取り組んでいます」と抱負を述べた。共演は月組の選抜メンバーで、公演は大阪が11月23日~12月1日=シアター・ドラマシティ、東京が12月6~11日=日本青年館大ホール。

常に誰かが歌っている

 「メリー・ウィドウ」はフランツ・レハール作曲で1905年にオーストリアのウィーンで初演されたオペレッタ。今でもウィーンでは年末恒例の人気作品となっている。物語は20世紀初頭のフランス・パリを舞台に、老富豪と結婚後、わずか8日間で未亡人となったハンナが相続した莫大な遺産をめぐり、過去に愛し合っていた元恋人のダニロ、パリの色男カミーユらの虚々実々の恋の駆け引きを、美しい音楽に乗せて描くしゃれた喜歌劇。

 3幕まである長いオペレッタを、宝塚版は北翔が演じるダニロを主人公にして、ハンナ(咲妃みゆ)との関係を中心にコンパクトにまとめ、曲はほとんど元のまま使うそうだ。カミーユ役は凪七瑠海で、ほかに星条海斗、琴音和葉らが出演する。

 「私ひとりで歌うのが9曲ありますが、常に音楽が流れて誰かが歌っているって感じですね。劇場の外まで包み込むような曲想が多く、オペラでしか表現できない重量感があり、いつもよりコーラスの厚みも違います」と北翔。ダニロ役については、「一度離れてしまった恋人を忘れようと、女や酒におぼれる姿を、明るい方にもっていかなければならない。ケンカも明るく、咲妃との大人の恋の駆け引きもおもしろおかしく…と一筋縄ではいかない役ですね。歌も美しいメロディーを独特の世界観で表現することで、見終わった後も頭に残っていけるようにしたい」という。

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