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“天才”引退の真相は…上岡龍太郎氏を徹底分析 作家、戸田学氏が「話芸一代」出版

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“天才”引退の真相は…上岡龍太郎氏を徹底分析 作家、戸田学氏が「話芸一代」出版

 演芸コラムや映画評論で知られる作家、戸田学氏が新著「上岡龍太郎 話芸一代」(青土社)を出版した。平成12(2000)年4月に突如芸能界を引退した上岡(かみおか)氏。その理由について「自分の話芸を評価してくれる人がいなかったからなのでは」との仮説をもとに、本書ではラジオや漫談、テレビにおける話芸を、本人や関係者の証言を軸に分析・考察している。(豊田昌継)

 「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才」を自称。桂米朝や藤山寛美に愛され、やしきたかじんや上沼恵美子、島田紳助氏ら関西を代表する人気タレントが一目置いた存在ながら、本人の著作や対談集はあっても、その芸について語られることはほとんどなかった。

 戸田氏はそんな“天才”が心を許した数少ない取材者の一人だ。

 第1章「上岡龍太郎のラジオ芸」では、原点としてラジオ大阪の伝説的番組「歌って笑ってドンドコドン」に代表される、立て板に水のごとくと評されたはがきの「読み語り」に注目。リスナーから後の上岡氏のブレーンが誕生するなど、番組のレベルの高さにも触れている。

 第2章「漫談」では、そうしたラジオ芸をもとに構築された漫談についてブレーンの証言をもとにまとめたほか、第3章「上岡流講談」では、桂米朝とのエピソードを紹介。このほか、第4章「『上岡龍太郎劇団』『変化座』公演」、第5章「サンケイホール『上岡龍太郎独演会』」では、寛美の献身的バックアップや本人のプロデュース力、第6章「テレビにおける話芸」では、人気番組「ノックは無用」の誕生秘話-。さらに、引退の真相についても掲載した。

「表面しか見ない芸能マスコミ」を避け続けた上岡の真の姿

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