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「絶対に不正はない」疑惑の滋賀医大副学長、調査結果を全面否定 ディオバン研究データ操作問題

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「絶対に不正はない」疑惑の滋賀医大副学長、調査結果を全面否定 ディオバン研究データ操作問題

 「絶対に不正なことはやっていない」。降圧剤「ディオバン」を使った臨床研究で、論文のデータが意図的に操作されていた疑いを指摘した滋賀医科大側の調査結果に対し、研究責任者だった同大学病院長の柏木厚典副学長(67)は31日、操作の可能性を全面的に否定し、辞任や論文撤回はしない姿勢を示した。一連の問題では初めて、現職の研究責任者が大学側の調査結果に真っ向から反論する事態になった。

 柏木氏は「意図的にデータを操作したことはない。調査委の結論には疑問があり、意図的な操作だったというのなら、証拠を示してほしい」と強調。「データの誤入力が多かったことは認めるが、科学的論文として不適切だというのは納得できない」と述べた。

 論文の正当性を示すために、カルテが残っていた約100人分の患者のデータを再度、独自に解析した結果を厚生労働省などに提出し、当初の論文と同様の結論が得られると訴えることも検討しているという。

 調査委は研究にノバルティス社の元社員(当時現役社員)が関与していた点について「利益相反の観点から問題」と批判したが、柏木氏は「この臨床研究を行った当時、研究者の間で利益相反という考え方は薄かった」と主張。「今回の研究を提案した元社員はデータの解析には関わっていない。元社員の部下は参加したが補助的な作業などをやっただけだ」とした。

 2人がノ社の社員であることは認識していたが、勤務時間外で研究に参加していたことなどから論文ではノ社所属と明示しなかったとしたうえで、「研究を提案した元社員は素晴らしい統計学者だと今でも思っている」とも述べた。

 ノ社の元社員が関与したディオバンの臨床研究で論文のデータが操作されていたことが判明している京都府立医大や東京慈恵医大では、いずれも研究責任者がすでに退職している。

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