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【芸能プレミアム】「最高にかっこいい」道へ 藤山寛美さんの孫、藤山扇治郎さん松竹新喜劇に加入

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【芸能プレミアム】
「最高にかっこいい」道へ 藤山寛美さんの孫、藤山扇治郎さん松竹新喜劇に加入

 「えへっ」と笑った愛嬌ある顔に、天才喜劇役者、藤山寛美さんの面影が浮かんだ。

 「でも、実は僕、おじいさんの生の舞台は見たことがないんですよ」

 3歳のときに亡くなった偉大な祖父の跡を追うように、11月の大阪松竹座公演から正式に松竹新喜劇に加入する。

 「映像で見た祖父の演技は、役を演じているというより、その人そのものに見えた。気持ちで演じていたからやと思いますが、改めてすごいと驚きました」

 今夏、松竹新喜劇の巡業に参加した。初日から劇団代表、渋谷天外さんを相手にアドリブを飛ばして驚かせた。舞台上で天外さんが、「藤山先生の孫です」と紹介すると、客席から大きなどよめきが起こった。

 「祖父がいまでもこんなに多くの方々に愛されていることに驚きました。僕の友達なんか、藤山寛美といっても『何した人?』って聞く世代ですから。でも、僕が『藤山』という名前で舞台に出させていただくことで、若い人たちが興味を持って松竹新喜劇を見に来てくれれば」

   ×  ×

 上方喜劇に魅せられたのは大学時代。沢田研二と伯母の藤山直美が主演した「桂春団治」を見たときだった。「笑いのなかに、芸人の孤独や家族愛が描かれていて、人間や人生の深さが心に染みた。大泣きですよ。すごい芝居やなあと」

 それまで松竹新喜劇や上方喜劇はどこかで「ダサい」と思い込んでいた。

 「ところが、大人になって、家族と離れて一人暮らしをしたり、いろんな経験を積んでいくにつれて、どんどん面白さが深くなる。そんなお芝居だった」

 いまは、松竹新喜劇を「最高にかっこいい」と断言する。

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