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【衝撃事件の核心】モニター越しに響くビンタの「パーン」、母は「あなたの息子に同じことができるか」と問うた…桜宮高体罰裁判、やるせなき法廷

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【衝撃事件の核心】
モニター越しに響くビンタの「パーン」、母は「あなたの息子に同じことができるか」と問うた…桜宮高体罰裁判、やるせなき法廷

 試合中のコート上を平手打ちを続けながら横切っていく顧問。後ずさりをしながらも“間違った愛のムチ”に耐え続けた主将は、やがて壁際に追い詰められていった-。大阪市立桜宮高校体罰事件の初公判が9月5日に開かれた。自殺した同校バスケットボール部主将だった男子生徒=当時(17)=の遺族らは、元同部顧問の小村基(はじめ)被告(47)=傷害と暴行の罪で起訴=を「暴君」と断じ、「大切な命を返して」と訴えた。検察側の冒頭陳述などからは、チーム強化に焦り、指導者として越えてはならない一線を越えていく小村被告の姿が浮かび上がった。

体育館に響く平手打ち

 体育館2階から撮影された他校との練習試合。プレーが中断すると、小村被告が試合に出ていた生徒をライン際に呼びつける。何か言葉をかけたように見えた直後、右手を振り上げ、生徒のほおを激しく平手打ちした。これが事件の始まりだった。

 公判では起訴されたうち平成24年12月22日の暴行の様子を写したビデオ映像が流された。裁判官、検察側、弁護側それぞれの席のモニターにのみ表示されたが、閉廷後に会見した遺族と代理人弁護士が、映像の一部始終を明らかにした。

 小村被告は冒頭の場面から5秒くらいたってから、左手でもう1発。その後は、徐々に間隔を狭めながら右手で連続してビンタを繰り返し、小村被告の手が振られるたびに、「パーン」という音が体育館内に響き渡っていた。

 プレーが再開すると、カメラはボールを追い始め、小村被告と生徒の姿はいったん画面から消えた。しかし、十数秒後、2人の姿はコートの中にあった。

 選手交代はなく、同校側は生徒を欠いたままプレーする異様な光景。しかし、小村被告はその傍らで生徒への平手打ちを続けていた。

 そのころには、平手打ちは1~2秒間隔で繰り返されていた。徐々に後ずさりする生徒を追い詰めるようにコートを横切っていく小村被告。暴行は、体育館の壁際まで行ったところでようやく終わった。

「今日は血が出てないね」と母、「口はふいて帰ってきたんや」

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