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【オリチア&チアドラ リーダーは同級生(1)】「新体操」と「バトン」、夢をあきらめた先にあった世界

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【オリチア&チアドラ リーダーは同級生(1)】
「新体操」と「バトン」、夢をあきらめた先にあった世界

 比佐恵は、1人の女の子に目を奪われたという。

 「すごくきれいな子がいたんですよ。私、つい“3度見”してしまったんです」

 それが、里香だった。

 「もう、比佐恵…。話、盛り過ぎだよ」

 比佐恵の“第一印象”を私が伝えると、里香はそう言って笑った。

 それでも、当時から里香の存在は有名だったという。新体操で日本のトップクラスの実力を誇っていた活躍ぶりを、比佐恵も聞いていた。比佐恵が入部したダンス部に共通の友人がいて、里香も比佐恵とその友人がいる隣の教室に顔を出すようになり、2人は次第に、会話を交わすようになった。

 里香が「すごく印象に残っている」と高校時代の一番の記憶に挙げたのが、比佐恵が大事そうに、学校に持ってきていた“銀色のスティック”。それは比佐恵の相棒ともいうべき『バトン』だった。幼稚園のころから比佐恵はバトントワリングに魅せられ、年を追うごとに、戦いのステージが着実にステップアップしていった。

 日本バトントワリング選手権大会の東海大会で、第28回から34回までのダンストワール部門で個人7連覇。高3で迎えた第30回世界バトントワリング選手権大会日本代表選考会では、ペアシニア部門で3位に輝き、世界大会の切符を手にしている。オーストラリアで行われた「第5回WBTFインターナショナルカップ」では、ペアシニア部門で4位。比佐恵はバトン界で日本を代表するトッププレーヤーだったのだ。

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