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【関西の議論】EXILEら野外ライブ直前「落雷で死亡」の責任は主催者に問えるか?死亡した22歳OLの両親が訴えた主催者の“怠慢”

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【関西の議論】
EXILEら野外ライブ直前「落雷で死亡」の責任は主催者に問えるか?死亡した22歳OLの両親が訴えた主催者の“怠慢”

甲子園球場のスタンドからも確認された落雷。試合も中断になった=平成27(2015)年8月8日午後、甲子園球場 甲子園球場のスタンドからも確認された落雷。試合も中断になった=平成27(2015)年8月8日午後、甲子園球場

 岩永さんはEXILEのファンで、コンサートを約1カ月前から楽しみにしていたという。

 「人気コンサートでも、いろいろ調べてチケットを入手していた。しっかり者の娘が、どうしてこんな目に遭わなければいけないのか」

 和子さんは会見で娘の遺影を手に涙ぐんだ。

1時間7分の蘇生

 被告の2社は、いずれもイベント運営会社の「エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ」(東京)と「キョードー大阪」(大阪市)。

 原告側によると、コンサートの警備計画書では、緊急時の対策本部をこの2社とメーン会場の長居陸上競技場で構成するとしていることから、原告側は2社を実質的主催者と位置づける。

 だが、岩永さんの両親は会見で、エイベックス・ライヴ・クリエイティヴから「(会場の)陸上競技場の外は管轄外」と提訴前に伝えられたとした。原告側によると、事故直後、主催者側からの救急要請はなく、岩永さんが運ばれた病院に付き添いのスタッフはいなかったという。

 和子さんは医師から「事故後の早い段階で(心臓に電気ショックを与える)自動体外式除細動器(AED)をあてていれば、助かったかもしれない」と告げられた。

 「病院に運ばれてから、娘は1時間7分、息を吹き返した。娘自身も無念だったと思う」

 提訴時、親会社のエイベックス・グループ・ホールディングスは「コメントを控える」、キョードー大阪は「主催者でないのでコメントできない」とした。

「事前準備が重要」

 原告側は訴状で、2社の責任について、おおむね次のように訴えている。

 《(1)チケットを購入した客に対し、売買契約に基づいて身体、生命の安全を保護する義務がある》

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