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和歌山県庁本館が登録有形文化財に 関西以西の現役県庁舎では初

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和歌山県庁本館が登録有形文化財に 関西以西の現役県庁舎では初

 国の文化審議会が19日に答申した登録有形文化財に、県内からは和歌山大空襲をくぐり抜けた近代洋風建築の県庁舎本館(和歌山市)と寒(そう)川(がわ)家住宅(日高川町)の2カ所8件が選ばれた。現役の都道府県庁舎の登録は愛知、静岡、神奈川の3県のみで、関西以西では初めて。これで県内の登録有形文化財は62カ所168件となる。

 県庁舎本館は鉄筋コンクリート造り4階建てで、昭和13年に建てられた。外壁は淡黄色のタイル張りで、正面などをテラコッタ(建築用装飾陶器)で飾っているが、全体的には装飾的要素を省いたモダンな意匠。設計は、当時鉄筋コンクリート構造の権威だった内田祥(よし)三(かず)・東京帝大教授を顧問に、県の増田八郎技師が担当した。

 和歌山市は戦災で多くの歴史的建造物を失ったが、本庁舎は外観をはじめ、知事室や正庁、県議会議場など完成時の姿を残しており、歴史的価値が高いと評価された。

 また、寒川家住宅は主屋と離れ、土蔵など計7件が選ばれた。最も古い主屋は嘉永3(1850)年の建築と伝えられ、改変箇所も少ない。江戸時代の大規模農家の主屋として重要で、特に茅葺き屋根を維持している点が貴重とされた。

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