産経WEST

「J-POPを殺したのはソニー」 知られざる音楽業界のタブー

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


「J-POPを殺したのはソニー」 知られざる音楽業界のタブー

ソニーの“罪”

 ところが、平成13年に誕生したアップル社の携帯プレーヤー「iPod」に、尾崎豊、松田聖子、米米CLUBら超大物を抱える自社系の楽曲を配信しない措置をとった。その後の“プレーヤー覇権争い”に敗れたソニーが楽曲を開放したのは11年後。この間にJ-POP離れが進行したと指摘する。

 また、タブーの一つである「音楽著作権」では、管理団体のJASRAC(日本音楽著作権協会)が“ドル箱”である楽曲の二次使用料の徴収システムが完璧すぎることを“称賛”する一方で、官僚の大きな「天下り先」であることにも言及。そうした庇護のもとで“著作権ビジネス”に奔走する業界を、著作権に疎かった自身のアイデアが簡単に盗まれた失敗談を交えつつ批判している。

 このほかに「韓流」「つんく」「歌番組」「圧縮技術」「スマホ」「世界の不況」「マスコミがなくなる…」の計9項目をあげている。

 麻生氏は「日本のメーカーは消費者のためを思っていると考えていた。だがソニーや、iPhoneを扱わなかったNTTドコモのように儲けを優先するようになったのとJ-POPの衰退の軌跡は見事に一致している。マスコミも、歌番組をめぐる芸能プロダクションとの癒着やスポンサーとの関係から表だって批判できない。このままではエンタメ界全体が失速する」と危惧している。

 四六判、264ページ。1575円(税込み)。

「産経WEST」のランキング