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「J-POPを殺したのはソニー」 知られざる音楽業界のタブー

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「J-POPを殺したのはソニー」 知られざる音楽業界のタブー

 J-POPを殺したのはソニー!?不振にあえぐ日本の音楽業界、中でも「J-POP」が抱える病巣に踏み込んだ著書「誰がJ-POPを救えるか?マスコミが語れない業界盛衰記」(朝日新聞出版)が話題だ。著者で音楽評論家の麻生香太郎氏は、儲け優先に舵を切ったメーカーなど業界の構造をはじめ9項目の問題点を指摘。「タブーに声を上げないと、音楽業界はダメになる」と話している。(豊田昌継)

15年で半分に縮小した音楽市場

 麻生氏は、東大在学中から作詞家として森進一や小柳ルミ子、小林幸子らに楽曲を提供してきたほか、ダウンタウン松本人志のヒット本「遺書」のプロデュースなど芸能界に深く関わってきた。昭和62年、エンタメ界の構造に斬り込む雑誌「日経エンタテインメント!」の創刊メンバーにも名を連ねている。

 そんな麻生氏が嘆くのが、ピーク時の平成10年に6000億円台だったのが現在は半減した国内音楽市場(日本レコード協会調べ)。中でも、シングルCD売り上げが100万枚を突破した“ミリオンヒット”が平成10年に20作あったのが、昨年は5作に減少。しかも、そのすべてが“商法”として批判されがちな「AKB48」の作品(オリコン調べ)というJ-POP界に着目。不振にあえぐ原因9項目を並べた。

 一番にあげたのが「ソニー」だ。昭和43年に設立したCBSソニーは、それまで楽曲をレコード会社の専属作家に任せていたのをフリー作家に開放し、アイドル歌謡など新風を吹き込むなど「J-POP」の礎を築いた。また、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」の普及など業界に大きく貢献してきた。

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