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【関西の議論】大阪湾でアワビが採れた、食用にも上々…「ドブ川」と言われた淀川がここまできれいになった

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【関西の議論】
大阪湾でアワビが採れた、食用にも上々…「ドブ川」と言われた淀川がここまできれいになった

 この試食会を主催したのは、淀川などを漁場としている大阪市漁業協同組合。

 淀川が注ぎ込む大阪湾での魚介類の生態調査を行うため、平成20年と22年、公益財団法人の大阪府漁業振興基金栽培事業場(大阪府岬町)から提供を受けた計3000個のアワビの稚貝を、淀川の河口から南西約6キロにある新島の西側に放流。今年5月、大阪湾に潜ったところ、大量のアワビが見つかり、そのうち、十数センチ大の20個のアワビを採った。日本食品分析センター(本部・東京都渋谷区)に調査を依頼したところ、水銀などの重金属は検出されず、食用としても安全と判明した。

いつか特産品に…夢膨らむ

 大阪府漁業振興基金栽培事業場によると、「3~5年もののアワビが生育するということは、環境が良いということ。大阪湾の新島付近は明石海峡からの海流が島にぶつかって水のまわりがよく、魚類の豊かな生育場所になっている。天然サザエもいると聞いている」という。

 大阪市漁業協同組合長、北村英一郎さんも「昭和30年代、淀川が工場排水などで汚染され、大阪市の水産物が売れなくなった。しかし、今や淀川河口の大阪湾でアワビが生育するほどになったことが明らかになり、上流の淀川が浄化していることも改めて証明してくれた」と喜ぶ。

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