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究極の図書館革命や!佐賀・武雄市図書館、民間提携で利用者5倍

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究極の図書館革命や!佐賀・武雄市図書館、民間提携で利用者5倍

 6月1日現在の来館者数は、年間目標(50万人)の約4割に相当する約18万9千人にのぼる。

 「図書館に来たことはあまりなかったが、リニューアルしてから毎日のように通っています」。武雄市の主婦、西川礼子さん(32)が笑顔で語った。「読書タイムが日課になった。女子会を開くことをあるんですよ」

 来館者の上場の反応に、樋渡市長は自信を深める。

 「行政は究極のサービス業で市民は顧客だ。これまで市の負債だった図書館が重要な資産となった。手法に批判があることは理解しているが、どんどん議論して市民ニーズの高い図書館づくりに役立てばいい」

「まるで商業施設」批判も

 大胆な改革で大幅に利用者が増加した武雄市図書館だが、運営方針には否定的な見方もある。

 全国の図書館や出版元などでつくる社団法人日本図書館協会(東京)は「Tカードの利用で書籍の貸し出し履歴が流出する恐れがある」と指摘。反対団体の代表世話人を務める武雄市在住の井上一夫さんは、「まるで商業施設。書店とビデオ店に図書館がくっついているだけだ」と批判する。

 しかし、樋渡市長は「批判があるのは関心が高い証拠」と強気だ。別の図書館の関係者も「来館者数の“二極化”が進む図書館にとり、武雄市図書館は魅力的な成功事例だ」と語る。

 文部科学省によると、全国の図書館数は年々増加している。利用登録者数は平成22年度で延べ約3400万人で、10年度から約3割増えた。しかし中には利用低迷が続く図書館もある。

 浜松市立図書館では、貸し出し冊数が21年度の約447万冊をピークに2年連続で減少。利用者に聞き取り調査するなど対応策を模索している。

 大阪でも府立2図書館(中之島、中央)が苦戦。23年度の来館者数は計約93万人で、データが公表されている8年度以降で最多だった11年度の約110万人から約17万人も減少した。

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