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究極の図書館革命や!佐賀・武雄市図書館、民間提携で利用者5倍

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究極の図書館革命や!佐賀・武雄市図書館、民間提携で利用者5倍

 レンタルビデオ大手「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営委託された公立図書館として4月に新装オープンした佐賀県の武雄市図書館が人気を呼び、新たな観光スポットに発展しつつある。旧来の図書館をおしゃれな空間にリニューアル。「市民目線」で開館時間を大幅延長し、新設したカフェで読書を楽しむこともできる。来館者は2カ月で年間目標の約4割に達する盛況ぶりで、「図書館の新たなモデルケースになる」と他県の自治体からも注目が集まっている。(宇都宮想)

年600万円コスト削減、利用者も貯まるポイント…

 「図書館の利用経験がある市民は全体の2割程度。開館時間が短くて平日はサラリーマンが利用できず、公共の財産とは言えない」

 武雄市図書館のリニューアルは、民間の企画力を重視する樋渡(ひわたし)啓祐市長が発案。市が約4億5千万円、CCCが約3億円を負担して改装した。

 開館時間を午前9時~午後9時と4時間延長し、年中無休に。TSUTAYAのポイントカード「Tカード」を貸し出しカードとして利用でき、1回の使用で3ポイントがつく。

 2階部分には天井まで届く本棚があり、蔵書は約20万冊。若者らに人気のカフェ「スターバックスコーヒー」が入店し、蔵書を持ち込むこともできる。最新のファッション誌や新書など約3万冊を販売する蔦屋書店やレンタルビデオ店も併設された。

 市からCCCへの委託費は年1億1千万円。従来の運営費1億2千万円よりも割安だ。市は賃料として年600万円を受け取り、コスト縮減にもつながる。

 斬新な取り組みに、リニューアル当初から大きな反響があった。図書館の利用経験が少なかった若者からも話題を集め、4月の1日平均利用者は3312人と昨年同期比(709人)の約5倍を記録。約4割を市外からの利用者が占める。

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