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【村田雅裕のスポーツ曲論】「てめえら、この野郎」豪放男気・中田久美監督の“器”…バレー協会よ、彼女の「天賦の才」を“劇薬”にするな

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【村田雅裕のスポーツ曲論】
「てめえら、この野郎」豪放男気・中田久美監督の“器”…バレー協会よ、彼女の「天賦の才」を“劇薬”にするな

 面白い指揮官が現れた。就任1年目で、バレーボール女子史上初の全日本選手権、プレミアリーグ、全日本男女選抜大会(黒鷲旗)の3冠を達成した久光製薬の中田久美監督だ。

 黒鷲旗の優勝後のインタビューでは「今夜は飲もう!」と語り、会場を沸かせた。閉会式後、大会マスコットのぬいぐるみを選手がスタンドに投げ始めると、アリーナ席にいた中田監督は大きく手を振り、ぬいぐるみをゲットした。豪放な人だ。

 現役時代、経験の浅い相手選手にガンを飛ばし、びびらせたという逸話もある。全日本女子がアテネ五輪代表権を獲得した直後、テレビ番組に出演。選手のはしゃぎぶりに、コメンテーターだった中田監督は怒り、マイクがオンになっていることを知らずに「てめえら、この野郎」と大声でいさめた。それがオンエアされ、今でもネットで流れている。

 15歳で全日本入りし、ロサンゼルス、ソウル、バルセロナと3度、五輪に出場した。だが1992年に現役引退後、モデル転身、写真集出版、離婚と嵐のような日々を過ごした。その勝ち気な性格も経験を重ね、丸くなってきたのだろう。2008年、09年にイタリアのプロリーグでコーチをした経験を生かし、11年9月、久光製薬コーチ、昨年7月に同監督就任。見事なチームを作った。

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