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【ふらっと難読地名辞典】《住道矢田》大東市にも同じ地名があるけれど…

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【ふらっと難読地名辞典】
《住道矢田》大東市にも同じ地名があるけれど…

 大阪市東住吉区にある難読地名。「矢田」は「やた」と読めるが、「住道」を「すんじ」と読むのは難しい。大阪府大東市には、同じ「住道」を「すみのどう」と読む地名もあることから、さらにややこしくなる。(木村成宏)

 この地名は、大阪市南部の警察署を担当した当時に初めて知った。その後、大阪府北東部の行政を取材するようになったとき、大東市の「住道」を思わず「すんじ」と読みそうになってしまった。

 住道は古代、周辺が摂津国住吉郡住道郷と呼ばれていたことに由来するが、調べてみると、住道矢田2丁目に、中臣須牟地(なかとみすむち)神社という、由来が分かりそうな神社があった。

 神社の由来などによると、雄略天皇の時代に中国の呉の使者らを迎え入れるため、住吉の津から大和へと続く道路「磯歯津道(しはつみち)が付近に造られた際、道路に沿って造られた神社の一つだという。

 このため、「住吉道」の「吉」が抜けて2字化。読みも「すみみち」から「すみち」。さらになまって「すんじ」になったという説がある。また、州道(すみち)は、砂州の道という意味もあるという。

 一方、神社は古代豪族の中臣氏(のちの藤原氏)に縁が深い。河内国枚岡を本拠としていた中臣氏は、渡来人の供応などのために、付近まで進出していたと考えられている。

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