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血液製剤、京大に開発拠点 iPS細胞のベンチャー企業、平成30年ごろ販売目指す

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血液製剤、京大に開発拠点 iPS細胞のベンチャー企業、平成30年ごろ販売目指す

 京都大と東京大の研究グループが共同で設立し、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った血液製剤の実用化に取り組んでいるベンチャー企業「メガカリオン」(東京都港区)が、年内にも京大構内に開発拠点を設けることが2日、分かった。京大iPS細胞研究所などと連携して臨床試験を行い、平成30~32年ごろに実用化した医薬品の販売開始を目指す。実現すればiPS細胞をもとにした創薬で大量生産を行う世界初のケースとなりそうだ。

 同社は、両大学の研究者チームなどが中心となって23年に設立。iPS細胞から血液の成分である血小板を作り出す研究開発に取り組んでいる。

 血小板の血液製剤は止血剤として使用されるが、これまでは献血で確保した血液を原料としており、供給の安定性や、感染症リスクなどの問題があった。iPS細胞によって製造できれば、これらの問題の解決につながるという。

 新薬は、27年以降に日米で臨床試験を行い、効果や安全性の確認などを進めたうえで、30~32年ごろに両国での販売を目指す。

 同社には、iPS細胞研究所の山中伸弥所長も科学諮問委員として技術面で協力している。

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