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【タイガース血風録 猛虎水滸伝】「オヤジ、打ったぞ!」岡田、父に捧げる涙の追悼弾(水本義政)

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【タイガース血風録 猛虎水滸伝】
「オヤジ、打ったぞ!」岡田、父に捧げる涙の追悼弾(水本義政)

 「阪神のために、この世に生まれた」とまでいわれた岡田彰布は79年のドラフト史上最高の6球団が競合した(西武、ヤクルト、南海、阪神、阪急、近鉄)中で相思相愛の阪神が指名した。当たりくじを引き当てたのは当時球団取締役管理部長河崎雄介は…若くして急逝してしまう。

 岡田は入団した時の監督はブレイザーで、これがまた徹底した「岡田嫌い」というか、自分がつれてきた内野手ヒルトンを猫かわいがりして岡田は、キャンプでも守るところすらあてがわれなかったのだ。

 こうして“阪神の申し子”には、常に想定外の試練がつきまとってきた。

 85年に、岡田は127試合で打率・342をマーク。35本塁打、101打点だが、バースがことごとく上回った。No.2の悲運である。その試練が岡田彰布をたくましく育てた。

 翌86年9月4日、父の死(3日に肺炎で死去。享年55)から一夜明けた日、横浜のナイターにかけつけて六回無死から24号3ランを放ったのだ。

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