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【おおさか新発見】「食の都・大阪グランプリ」次代担う若手料理人の登竜門

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【おおさか新発見】
「食の都・大阪グランプリ」次代担う若手料理人の登竜門

 そこで、難波の法善寺横丁近くにある店を訪ねた。錦水は昭和5年に創業。空襲で全焼したが、戦後再興し、平成元年に現在地に移転した。大阪発祥のカウンター割烹スタイルの店で、料理人の包丁さばきや客との会話が場を盛り上げる。

 川嶋さんはエコール辻日本料理課程を卒業後、錦水に就職。料理人の道を歩み始めて8年がたつ。2代目店主、山田富雄さんの下で「素材の良さを生かしたとことんシンプルな料理」を学んできた。素材を無駄なく使いきる大阪の食文化「始末の仕事」も大切にする。

 過去2回の大会では、大阪ならではの「船場汁」と「半助豆腐」を独自の解釈で創作。今大会では、あえて大阪の食材を使わずに大阪らしさを表現したという。御堂筋をテーマに銀杏と土手焼きを薄焼き卵で包んだ料理は、審査員の意表をつき、高い評価を得た。

 「コンテストの出場は自分の可能性への挑戦でもある」と話す川嶋さん。いずれは日本料理の店を出すのが夢。グランプリを獲得したいま、その夢に向かって気持ちを新たにしている。(ライター 橋長初代)

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