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夜行急行「きたぐに」完全引退 ブルトレ「日本海」は検討中

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夜行急行「きたぐに」完全引退 ブルトレ「日本海」は検討中

 大阪と新潟を結び、鉄道ファンや観光客に親しまれた夜行急行「きたぐに」が、今回の年末年始で臨時列車としての役目を終え、完全に引退した。昨春に定期運行から退き、繁忙期の臨時運行を想定していたが、車両の老朽化もあり、車両を所有するJR西日本が運行自体の廃止を決断した。名残を惜しむ声があがる中、JR西は今後、活用案を検討する方針。

 きたぐには、昭和36年に金沢-新潟間で運転を開始し、57年から大阪と新潟を結ぶようになった。ベッドに加え、乗車料金の安い座席も設けられていることから、スキー客や登山客にも重宝された。

 時代とともに新幹線や高速バスが整備され、航空網が発達するなかで、利用客が減少し、昨年3月で定期運行を取りやめた。それでも、昨年のゴールデンウイーク、お盆、今回の年末年始には期間限定で“復活”し、関西から北陸地方を経て新潟までを駆け抜けた。

 運行の役割を終えた車両は廃車するケースがほとんどだ。JR西は平成28年春に京都市内での開業を予定している鉄道博物館で、往年の名車両の展示を計画しており、「博物館での展示やイベントでの特別運行といった活用の可能性もある。検討はしていきたい」と説明している。

 青い客車が特徴のブルートレインのひとつとして人気を集め、きたぐにと同様、昨春に定期運行から退いた寝台特急「日本海」(大阪-青森)は、この年末年始なども臨時列車として運行されている。車両を所有するJR東日本は「6月まで臨時運行の予定はないが、今後については検討中」としている。

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