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【タイガース血風録 猛虎水滸伝】ドラフト1位遠山、吉田監督は”ケチなひと”!? (水本義政)

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【タイガース血風録 猛虎水滸伝】
ドラフト1位遠山、吉田監督は”ケチなひと”!? (水本義政)

 清原和博に比べるとネームバリューは無い。だけど遠山は入団交渉の時からその発言はハラハラドキドキさせるものだった。吉田監督の印象? ときかれて「“こすか人”(九州の方言でケチという意味?)」と表現したり「甲子園は狭か球場たい」「投手は損やから打者の方がいい」「桑田(巨人1位)よか息の長い選手ばなる」「5年間で2000万円プレーヤーが夢ばい…」とものすごい。でも、なぜかカラッとして嫌みのない高校生として頼もしかったのも事実だ。

 プロに入れただけでも幸せです…といった掛布から時代は明らかに変わっていたのである。

 遠山がもらった背番号「21」は山内新一がつけていたものだ。

 新人の入団発表は12月25日、ホテル阪神で。まだ「日本一フィーバー」と「吉田監督賛歌」が渦巻いている頃だが、よくぞ遠山は言いにくいことを言ったと今更ながら驚く。度胸は桑田真澄よりは上だった。

 発表の席でも“遠山節”はユニークで楽しかった。監督吉田の横で「僕は負けず嫌いで、投手としては真っすぐで最後まで押すタイプ。打者としては甘い球がくれば1球目から狙うタイプ。まず体を鍛えて1軍へ。近い将来、山本浩二さん(広島)と対戦するのが夢です。真っすぐで押しカーブで崩すような投球をしてみたいです。そのためには練習? 好きな方ではないですがこれからはサボらずやります」といって笑いを呼び、実に堂々としていた。

 吉田監督はニコニコしながら「私は全選手とも即戦力と思っています」とこれまた直線的な表現で期待をにじませていたのだ。彼はこの翌26日に正力賞の賞金500万円の税引き後の240万円をポンと選手会にプレゼントした。(敬称略)

 【連日の吉田フィーバーの大とり】12月26日には監督吉田義男は契約更改で実質「日本一の高給監督」(推定総額5100万円)になった。その足で夫人とともに京都駅八条口前にあるアバンティビルの大ホールで母校山城高校の『祝勝会』が開催された。

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