【宝塚歌劇団月組】美園さくら退団会見 「珠城さんと一緒に卒業させていただくのが夢」 - 産経ニュース

【宝塚歌劇団月組】美園さくら退団会見 「珠城さんと一緒に卒業させていただくのが夢」

珠城りょうから贈られたイヤリングをつけ退団会見に臨んだ月組娘役トップの美園さくら=24日午前、兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団(南雲都撮影)
 来年2月14日に退団する宝塚歌劇団月組の娘役トップ、美園(みその)さくらの退団会見が24日、兵庫県宝塚市の同劇団で行われた。「(月組トップの)珠城さんと一緒に卒業させていただくのが私の夢でした」という美園。先日行われた珠城(たまき)りょうの“涙の会見”とは対照的に、終始笑顔の会見となった。
 美園が珠城から退団を打ち明けられたのは、今年の1月だった。そのときに「できるなら私も一緒に…」と思いをぶつけた。珠城からは「あなた自身の人生だから、私に気を使わず自分の気持ちを尊重して」と言われたが、気持ちは変わらなかった。
 トップの男役と娘役の同時退団は近年、目立っている。北翔海莉(ほくしょう・かいり)と妃海風(ひなみ・ふう)、早霧(さぎり)せいなと咲妃(さきひ)みゆ、紅(くれない)ゆずると綺咲愛里(きさき・あいり)。そして先月、退団を発表した望海風斗(のぞみ・ふうと)も真彩希帆(まあや・きほ)と添い遂げる。「トップ2人で作品を作り上げ、組をもり立てたという思いが強いからでしょう」と小川友次理事長は分析する。
 美園の宝塚人生は“波乱”の幕開けだった。平成23年3月29日、宝塚音楽学校に落ちたと勘違いした美園はがっくりとうなだれ、阪急宝塚駅にたたずんでいた。ふとスマホを見ると知らない電話番号の着信がいっぱい。
 「こんなに落ち込んでるときに誰?」。そして電話に出ると「いまどこに? 合格してますよ。すぐ学校に来なさい」の声。「合格してた!」と叫び声をあげ母親と2人、桜吹雪の花の道を必死に走ったという。
 「自分の番号を見落としていたんです。あのときの気持ちは今も忘れられません」
 25年、音楽学校を首席で卒業した美園は月組に配属。30年11月19日、愛希(まなき)れいかの後任として娘役トップに就任した。
 「お披露目公演(昨年3月「夢現無双」)のとき珠城さんから、このイヤリングをプレゼントしていただいたんです。会見で着けてもいいですか?と尋ねたら、優しく、いいよ-って」。美園の退団会見は笑顔で終わった。
     (田所龍一)
     ◇
 サヨナラ公演はロマン・トラジック『桜嵐記』(宝塚大劇場は11月13日~12月14日、東京宝塚劇場の千秋楽は来年2月14日)。