淡路島の弥生時代後期の鉄器製造跡「五斗長垣内遺跡」、ボランティアらによる竪穴建物復元始まる

 
復元作業を始めるボランティアら=11日、淡路市黒谷の五斗長垣内遺跡

 弥生時代後期の鉄器製造跡で国指定史跡「五斗長(ごっさ)垣内(かいと)遺跡」(淡路市黒谷)で11日、ボランティアの住民らによる竪穴建物の復元作業が行われ、建物の骨格となる部分が組み上がった。今後、茅(かや)葺(ぶ)きなどを施して今年中の完成を見込んでいる。

 弥生時代当時のような竪穴建物を自分たちで作ることで構造や特徴をより深く知ってもらおうと、同遺跡の案内役などを育成するボランティア養成講座の一環として計画した。復元する竪穴建物は面積48平方メートル。直径約6・5メートル、高さ約4メートルの茅葺き構造となる予定で、多くの作業をボランティアがになう。

 建築自体は今年夏から開始。この日は、地面に垂直に立てられた4本の柱を木と縄で結びつける作業が行われた。ボランティアら約10人は、声を掛け合いながら木材の位置を調節し、縄で縛って柱に結びつけていた。

 今後、屋根部分の骨格となる垂木を設置し、11月ごろに茅葺き作業にあたる予定。同市の担当者は「復元作業を通してさまざまなことを身につけることができるはず。遺跡の案内などの際に生かしてもらえれば」と話していた。

 同遺跡は弥生時代後期の国内最大規模の鉄器製造跡で、発掘された建物跡23棟のうち12棟で炉跡が見つかり、矢じりや鉄片などが多数出土している。養成講座では、古代の方法で火をおこしたり鍛冶をする講座も用意し、当時の技術についてもボランティアに伝えている。