【台風21号】「被害件数多すぎ状況確認追いつかない」上陸から1週間、大阪府内の被害甚大、住吉大社など文化財も - 産経ニュース

【台風21号】「被害件数多すぎ状況確認追いつかない」上陸から1週間、大阪府内の被害甚大、住吉大社など文化財も

 台風21号の上陸から11日で1週間を迎えた。大阪府内でも同日午前11時現在で、死者8人、重傷者7人、軽傷者394人と大きな被害を出したほか、特に被害が大きかったとみられる泉州地域の自治体では、事務処理に追われるなど、報告ができる状態ではなく、全容も明らかになっていないのが現状。泉州地域のある自治体の担当者は「被害件数が多すぎて、状況の確認が追いついていない」としている。
台風21号の強風で、倒壊したビニールハウス=堺市(府泉州農と緑の総合事務所提供)
 府によると、住宅被害は全壊が1軒、半壊が7軒、一部損壊が5761軒(いずれも速報値)。農業への被害も甚大で、府南部を中心に、強風でビニールハウスが倒壊したり破れたりする被害が続出。泉州地域では特産の水ナスやミツバ、南河内地域ではキュウリなどに被害があったという。府農政室によると、府全体でビニールハウスなど施設の被害面積は約130ヘクタール、農作物の被害面積は約70ヘクタールにおよび、被害金額は概算で約33億円。府の担当者は「これほどの被害は過去に記憶がない」と声を落とした。
 文化財も被害にあっており、大阪市住吉区の住吉大社では、国宝の本殿の屋根がはがれ落ちたほか、貝塚市の孝恩寺の観音堂では壁のしっくいがはがれたり瓦が落ちたりしているという。府文化財保護課によると10日時点で、国の指定や登録を受けている文化財で99件、府の指定文化財で44件の被害が報告されているが、今後さらに増える見込みという。