【西日本豪雨】障害児の避難生活不安共有 岡山で親子向け相談会 - 産経ニュース

【西日本豪雨】障害児の避難生活不安共有 岡山で親子向け相談会

 岡山県と同県倉敷市は8月、西日本豪雨の影響を受けた知的障害や発達障害がある子供と、その保護者を対象に「親子カフェ&相談会」を開いた。計4回で約20人の親子が参加し、避難生活の難しさや生活が一変したことの不安を語り合った。市の担当者は「今後もこうした活動を続け、潜在する親たちのSOSをすくい上げられたら」と話している。
大勢の人といることが苦手、被災に混乱
 8月中旬。倉敷市の玉島市民交流センターの和室に5人の母親が集まり、被災直後の日々を振り返った。障害児の保護者を支える活動をするNPO法人「ペアレント・サポートすてっぷ」(同市)のスタッフらも同席し、話に耳を傾けた。
 倉敷市真備町地区の植田光子さん(42)は自宅が2階まで浸水したため、知的障害がある自閉症の長男(6)、夫と3人で避難所に入った。長男は大勢の人がいるところが苦手。突然叫んだり、動き回ったりすることを懸念し1週間、車の中で寝泊まりした。
 個室がないか避難所のスタッフに聞くと、体調が悪い人のための教室に案内された。「障害児専用の部屋があればいいのにと思った」。その後、友人が貸してくれた一軒家に入ったが、道が違うため長男がかんしゃくを起こしたこともあった。
 岡山県総社市の鈴木真理さん(39)は、知的障害がある自閉症の小学5年の長男、孝太郎君(11)と2人暮らし。自宅は無事だったが、通っていた県立倉敷まきび支援学校が浸水。学校が突然休みになったことで孝太郎君が混乱し、奇声を上げたり、足を踏み鳴らしたりするようになった。「気がついたら2人で疲労困憊でした」と振り返る。
悩み、状況の共有を
 ペアレント・サポートすてっぷ理事長の安藤希代子さん(48)は自身も自閉症と知的障害を持つ娘を育てる。安藤さんは「子供には親が大丈夫と言ってあげられる。私たちは親に1人で闘わなくていいと伝えたい。悩みや今の状況を言葉にすることで少しでも肩の荷が下りれば」と話した。