鎌倉、室町の交易拠点「草戸千軒」甦る 民間団体DVD作成 - 産経ニュース

鎌倉、室町の交易拠点「草戸千軒」甦る 民間団体DVD作成

「幻の町 草戸千軒」のDVD
DVD「幻の町 草戸千軒」を作成した草戸千軒ビレッジの三谷干城会長(左)と島富美男さん=広島県の福山市役所
 広島県福山市を流れる芦田川の中州で栄えた中世の町「草戸千軒」の歴史や発掘記録を紹介するDVD「幻の町 草戸千軒」を、遺跡の意義や魅力を発信する市民グループ「草戸千軒ビレッジ」が作成した。遺跡が発掘中だった41年前に制作された音声記録がベースで、映像化により歴史を語り継ぐ活動を広げる一助にしたいとしている。
 草戸千軒は、鎌倉時代から室町時代にかけて交易の拠点などとして栄えたとされる。遺跡は大正時代の洪水をきっかけに発見され、昭和36年から本格的な発掘調査が始まった。
 録音は昭和52年、大阪芸術大の学生だった島富美男さん(62)が大学の仲間とともに、開発の進む中で保存が危ぶまれる郷土の遺跡の記録を残そうと作成。市立光小学校の校長を務めていた島さんと知り合った草戸千軒ビレッジの三谷干城会長(70)が、この録音を知ったことから映像化につながった。
 DVDは、発掘に携わっていた研究者らのインタビューやナレーションで構成された15分間の元の音源に、県立歴史博物館が持つ出土品や発掘時の写真といった映像を加えて作成。“本編”の前後に、グループの活動や遺跡に関連する地域の行事紹介、新たなインタビューなどを加えて22分の作品にした。
 500枚を作成。市立中央図書館にすでに置いているほか、福山市立の小中高校や公民館などの公共施設が希望すれば、1施設につき1枚を無償配布。個人の希望者も受け付ける。