タイトル戦でも人気のメニュー「カレー」 多くの棋士が昼食に選ぶ理由は?

ダニーの棋食徒然

 最近、対局中の棋士の食事やおやつがニュースなどで取り上げられているのをしばしば目にするようになった。対局はもちろん、食事のチョイスにも棋士それぞれの個性が出る。

カレーが人気の理由は

 普段の楽しむための食事と違い、対局時の食事はある程度勝負のための食事、ということを意識する棋士は多い。普段の対局の持ち時間も短いものは十分、長いものでは六時間と差がある。筆者は腹一杯になると思考が鈍る傾向があるため、比較的短い持ち時間のときは対局前や対局中の食事をとらないこともある。正反対に、対局時は栄養補給に普段よりしっかり食事を摂(と)る棋士もいるが、対局のための準備という点では共通しているといえる。

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 量と同様に、メニューもこだわりのものを頼み続けることが多い。筆者は一時期、対局中にカレーのみを食べ続けていた。これはカレーに含まれるスパイスの効果が脳にもたらす好影響を信じていたことや、短時間で出てくることが多いためである。

 筆者と同じ思考によるものなのか、または味にばらつきが少ないからなど他の理由によるものかは分からないが、タイトル戦などでもカレーは定番の人気メニューで、多くの棋士が頼んでいる。読者諸賢も是非、試験などの前にいかがだろうか。

(将棋棋士・糸谷哲郎八段)