スーパーカミオカンデを公開 金色に輝く1万本のセンサー

 
ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」で水抜き作業が終わった検出器のタンク内部=9日、岐阜県飛騨市(魚眼レンズ使用)

 東京大宇宙線研究所は9日、観測精度を高めるために改修工事中のニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)で、水抜き作業が終わった検出器のタンク内部を報道陣に公開した。

 直径39・3メートル、高さ41・4メートルのタンク内部は通常、約5万トンの純水で満たされているが、底部からの水漏れ対策などのため水を抜いて作業を進めていた。水を抜いた状態の内部が公開されるのは、光電子増倍管と呼ばれるセンサーが破損した平成13年の事故から復旧した18年以来。

 底部に設置された足場からは、壁面に並ぶ1万本以上のセンサーが金色に輝く様子を見ることができた。

 タンクとセンサーで構成される検出器では、ニュートリノが水と衝突して光を出すのを観測。研究所は今後、ニュートリノを検出しやすくするため水にレアアース(希土類)の一種「ガドリニウム」を溶かす計画で、31年1月の観測再開を目指している。

 研究所の中畑雅行副所長(58)は「これから底部の止水工事に入るので、より慎重に作業を進めていきたい」と話した。