タンカー衝突で関空連絡橋4メートルずれ 鉄道も50センチ

台風21号
タンカーが衝突し損傷した関西空港連絡橋=7日

 台風21号の強風により関西空港と対岸を結ぶ連絡橋(3・75キロ)にタンカーが衝突した影響で、連絡橋の南側道路が水平方向に最大約4メートルずれていたことが8日、関係者への取材で分かった。道路を支える橋脚も数メートル押し込まれ、連絡橋下部の鉄道部分にも約50センチの横ずれが発生した。

 国土交通省は7日発表した対策プランで、南側道路の復旧時期を確定するのと、鉄道の運行再開にそれぞれ約4週間かかるとの見通しを示したが、被害の全容は分かっておらず長期化の恐れもある。

 道路部分を管理する西日本高速道路によると、南側道路には約50センチの段差も生じている。橋脚も大きく損傷し、衝突の影響で連絡橋全体にゆがみが出ている可能性もある。同社の担当者は「復旧までには数カ月かかる可能性もある」と話した。

 鉄道橋もダメージを受けた。保有する新関西国際空港会社によると、ずれに加えてレールがゆがみ、架線も損傷。南側道路が張り出し、電車の走行の妨げとなっている。道路の破損した部分を取り除かないと詳しい調査もできない状況で、国交省は今後約2週間で撤去し、その後、修復に着手する。

 衝突は4日午後1時45分ごろ。連絡橋の南約2・2キロにいかりを下ろして停泊していたタンカー宝運丸(2591トン)が強風で流され、南側道路に衝突した。

 関空は7日、一部の国内線運航再開に先立ち、無事だった北側道路を開放した。ただ、通行量には限界があり、当面は緊急車両やバスなどに限定し、マイカーでの通行は禁止となる。