【台風21号】「ほっとした」 関空一部の国際線で運航再開 - 産経ニュース

【台風21号】「ほっとした」 関空一部の国際線で運航再開

関西国際空港の第二ターミナルで国際線のチェックインが始まる=8日午前、関西国際空港(須谷友郁撮影)
 8日に国際線の一部が再開した関西国際空港では、朝から海外へ向かう旅行客や帰国する外国人観光客らが行き交い、台風21号の影響による閉鎖からにぎわいを取り戻し始めた。旅行客らは無事に渡航できることを喜ぶ一方、「旅行先から予定通り帰国できるか不安」との声も上がった。
 7日の国内線に続いて国際線が再開した第2ターミナル。午前10時ごろから、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションと全日空が搭乗手続きを始めると、大きなスーツケースを引いた旅行客らが列を作り、手続きを済ませて次々と出発口へと向かった。
 国際線再開第1便となる正午発のピーチ香港便に乗る奈良県大和郡山市の会社員、鈴木萌さん(24)は、当初予約していた便が欠航になったため、同じ目的地の同便に振り替えた。
 友人と2人で観光や買い物を楽しむ予定といい、「被害の様子をテレビで見て不安だったが、行くことができるようになってほっとした」と安堵(あんど)していた。
 一方、仕事で上海便を利用する同県広陵町の卸売業の男性(65)は運航再開を喜びつつ、「本数が少ないこういう状況で、うまく帰ってこられるか心配」とこぼした。
 3人の友人と2泊3日で韓国・釜山(プサン)を巡るという大阪府藤井寺市のパート従業員、片山亜紀子さん(49)も「無事に帰ってこられるかは不安。フェリーで日本まで戻ることも考えている」と話した。
 国際線再開と被災後初の土曜が重なり、空港の従業員も多く出勤。この日からJRと南海電鉄の運行区間がりんくうタウン駅まで延びたため、同駅では早朝から大型のシャトルバスが10台以上並び、旅行客と従業員を次々と対岸の関空まで運んでいた。
 車両整備を担当する大阪府阪南市の男性(44)は「工場は電気もつかないが、復旧を待つお客さんはいる。一歩ずつ前に進むしかない」と話した。