豪雨で運休の井原鉄道、全線運転再開へ 岡山 新ヘッドマークで復旧象徴

 

 西日本豪雨の影響で岡山県倉敷市真備町地区などを走る区間が運休していた井原鉄道(同県井原市)が3日の始発から、2カ月ぶりに全線で運転を再開する。復旧のシンボルとして新たに掲げられるヘッドマークをデザインした岡山市中区の写真家白井崇裕さん(34)は「沿線の被災者にヘッドマークを見てもらい、復興を応援できればうれしい」と話している。

 総社(岡山県総社市)-神辺(広島県福山市)間を運行する井原鉄道井原線は、7月9日まで全区間で運休。10日には三谷(岡山県矢掛町)-神辺間で運転を再開したが、電気系統が浸水した他の区間ではバスによる代行輸送を余儀なくされていた。

 同社は8月7日、全線再開に向け、復興ヘッドマークのデザインを募集。10作品を採用し、鉄道写真を手掛ける白井さんの2作品も選ばれた。

 白井さんのヘッドマークは、どこか懐かしさを感じるフォントで「がんばろう岡山」「井原線全線復旧がんばれ!西日本」と書かれている。幸せな未来への願いを地色の黄色に込め、豊かな自然を表すフレッシュグリーンを取り入れて、彩り豊かで人目を引く仕上がりとなった。

 白井さんは豪雨被害を受け、7月7日にボランティア組織を立ち上げ、被災住宅などの掃除に必要な雑巾を全国から集めて被災者らへ配る活動にも奔走。フェイスブックを通じて支援の輪が広がり、8月末までに2万枚以上を配布した。

 白井さんは「岡山県民として『自分がやらないと』と思い、すぐに行動した。多くの方のおかげでここまでできた」と話す。全線復旧の3日には、自らの愛機を携えて撮影に臨むつもりだ。