土砂迫る住民ら「搬入の即時停止を」 京都、業者が市の命令従わず

西日本豪雨

 京都市伏見区小栗栖の大岩山(189メートル)に搬入された大量の土砂の一部が7月の西日本豪雨で崩れ、麓の民家近くまで迫っている問題で、小栗栖自治会は8月31日、門川大作市長宛てに土砂搬入の即時停止の実現を求める要望書を提出した。

 土砂崩れをめぐっては今年1月、土地の所有者とは別の業者が無許可で山頂に土砂を大量に投棄し、法基準に違反する不安定な斜面を形成していたことが判明。市は土砂崩れを防ぐため、傾斜を基準の30度以内にするよう是正指導したが、工事が進まないまま7月の豪雨で崩落した。

 この日、市役所を訪れた西村会長は「土砂がまだ山の上に積まれており、今でも恐怖を感じて毎日を過ごしている。助けていただきたい」と話し、要望書を提出した。

 受け取った担当局長らは「工事用機材の進入路築造など、安全措置をとるために必要な土砂の搬入については一定容認してきたが、それらも完成したので土砂搬入を停止するよう業者に命じた」と説明。しかし業者は市の命令に従わず土砂の搬入を続けており、「更なる緊急的な災害防止措置を命ずるための手続きに着手している」と話した。