ブロック塀事故の高槻・寿雄小、プール移築へ 児童の心理考慮

大阪北部地震

 大阪北部地震で高槻市立寿(じゅ)栄(えい)小のブロック塀が倒壊し、下敷きになった4年生の女児(9)が死亡した事故を受け、市教育委員会は30日、ブロック塀に隣接する同小プールを敷地内の別の場所に移築する方針を決めたことを明らかにした。地震でプールの擁壁が傾いたほか、児童の心理状態に与える影響を考慮した。

 9月議会に提出する補正予算案に、現在のプール解体や設計、新プールの建設費用として5270万円を計上した。来年度は建設費に約1億5千万円を投じる予定。現在のプールは敷地北側の正門近くにあるが、南側に移築する。今秋にも着工し、来年夏のプール授業に間に合わせる。

 寿栄小では今夏、プール授業が実施されておらず、樽井弘三教育長は「ブロック塀が倒れたことで擁壁に傾きが発見された。修復には相当規模の改修が必要で、来年度のプール授業ができない可能性もある」と指摘。さらに「事故が起きたところであり、児童が思い出し、不安定な心理状態になることも懸念され、違う場所にした」と説明した。

 一方、小学生の低学年児童の身長を考慮して高さ1・2メートルを超えるなどした小中学校30校のブロック塀について、市は今月21日までに撤去を終えたことを明らかにした。当初29校の予定だったが、1校増えた。9月下旬から金網フェンスを設置するとしている。