【台風20号】企業、早めの退社促す…大阪北部地震の教訓踏まえ、百貨店も閉店時間繰り上げ - 産経ニュース

【台風20号】企業、早めの退社促す…大阪北部地震の教訓踏まえ、百貨店も閉店時間繰り上げ

 強い台風20号の影響で23日、関西の企業も対応に追われた。6月の大阪北部地震で交通機関に乱れが生じ、帰宅困難が問題となったのを踏まえて、早めに退社することを促す企業も多かった。24日朝の出勤についても、交通機関の状況などに柔軟に対応する方針だ。また、百貨店などは閉店時間を繰り上げて対処した。
台風の影響で、普段より早い午後5時に閉店した大丸梅田店=23日午後5時4分、大阪市北区 (安元雄太撮影)
 「早めの対処で帰宅困難のリスクを避けることは重要。午後からの会議を明日に延期したので、仕事も問題はありません」。事業継続計画(BCP)に従い、社員に午後3時をめどに早めの帰宅を促した田辺三菱製薬の大阪市中央区にある本社前で、経営企画部の白石隆啓さん(43)はこう話して帰途に就いた。
 東洋ゴム工業は、兵庫県伊丹市の本社などで就業時間を午後2時までとした。鉄道各社が運休や最終電車の繰り上げを発表したことをうけ、前日の22日から早めの帰宅を促しており、「帰宅困難が問題となった大阪北部地震の影響もあり、早めの判断をした」(同社広報)という。24日も交通機関の状況によって自宅待機するかどうか、各自判断するように指示をした。
台風20号の接近に伴い、JRの運転本数を減らす案内をする電光掲示板=JR大阪駅(山田哲司撮影)
 京セラの本社(京都市伏見区)やグンゼ(大阪市北区)、村田製作所(京都府長岡京市)なども相次いで早めの帰宅を呼びかけた。パナソニックも状況に応じて、在宅勤務などに切り替えるよう促した。
 最終電車の繰り上げを発表しているJR西日本の大阪駅にほど近い大丸梅田店(大阪市北区)は、通常午後11時営業終了のレストランフロアを含む全館で5時に閉店。アナウンスや音楽が流れる中、従業員らが客を見送った。エイチ・ツー・オーリテイリングも通常午後8時までの阪急百貨店梅田本店(同)と9時までの阪急メンズ大阪(同)を5時に閉店。同社広報は「お客さまと従業員の安全を考慮した」と話す。スーパーの平和堂も全149店舗のうち20店で、閉店時間を1~4時間繰り上げた。
 みなと銀行は、通常午後7時まで営業している三宮外貨両替コーナー(神戸市中央区)を4時半で閉めた。
 また、ローソンでは店舗に向けた商品配送の時間を早める措置をとった。関西では大阪市此花区や京都市伏見区など12カ所の配送センターからの夕方便について、出発時間を通常より1時間早め、店頭で欠品が生じないように備えた。中四国の店舗向けでも同様の対応をとったという。